top of page
人間について
只人
島の人口の9割は魔法使いという非常に特異な環境だが、只人もまたわずかながら住んでいる。
またほかの島から一時的に滞在する冒険者や只人の商人は多い。
出稼ぎとしてこの地に他国から珍しい品物をもって来る商人が数多くおり、
この地で儲けた金で錬金道具や魔法使い達の作る工芸品(ガラスや金属を用いたきらびやかな品々がとくに有名)そして衛生環境維持を行う簡素な錬金道具などを持ち帰ってさらに利益を上げるというのは目端の利く商人にとっての商人にとって定番の商売である。
また魔法使いが世界で最も多く住んでいるということは世界で最も快適な生活を送れる地であるということと同意であり、富裕層と呼ばれるような大商人や各国の要人、貴族などがこの地に住むこともある。
生活魔法ありきで只人たちは文明を作り上げてきたため科学的アプローチによる衛生環境の維持技術は発展しておらず。風邪や傷を負った只人は現代社会で行われているような薬品や外科的手段に頼った治療を行うのでなく、魔法使いに助けを求める。
もちろん与えられている技術の使い方やその必要性は理解しているがそれらは魔法使いに与えられるものであり、魔法の使えない彼ら自身が作り上げるものではないと考えている。
それゆえに有史以来、只人と魔法使いの間には依存関係ができている。
魔法使いにとって只人は保護すべき対象である。これには魔法使いが忌避する感染症や怪我などの危険がある肉体労働を行ってくれる存在として只人が見られていることが理由である。
魔法使いの人口が島以外の地域では圧倒的に只人よりも少ないこともこの関係が作られている理由でもある。魔法使いだけで魔法使い全体の生活を賄うことはできないし、只人も魔法使いの技術なしにこの世界で生きていくことは難しい。
bottom of page